四捨五入では、0.4495→0.450(小数点下第3位に丸め)→0.45(小数点下第2位に丸め)→0.5(小数点下第1位に丸め)→1(整数に丸め)のように何度も丸めを行うことはご法度になっている。
0.4495→0.4(小数点下第1位に丸め)であり、0.5ではないし、まして1に丸められることはあってはいけない。
有と無、切り上げられる側と切り捨てられる側は平等でなければならないと考えると、多重丸めは不平等だと言える。
どちらに有利かはさておき、最初に挙げた例のように1になってしまっては、0.5505(=1-0.4495)の存在理由が否定されてしまう。
実は、多数決ってやつが、丸めによく似ていると、最近気づいた。
そして、日本の政治とか選挙が、多重丸めで成り立っていると、気付いた。
一票の格差とか、比例代表制とかはちょっと無視して、仮に各1人区で3人の当選者がいたとしよう。
それぞれ、得票率は有効投票数の過半数(60%)を得ての当選だと。
3人はそれぞれ議席を1つづつもらえるということは3ということだ。
しかし、得票率から考えると、60%なのだから、3人合わせて2にもならないはずだ。
※議席2つに3人腰かけてもおかしくない。
さらに、有効投票数から外れた分も加味すれば3人合わせて1にも満たないかも知れない。
でも、しかし、多数決の民主主義だから、ここは仕方ないかも知れないが、覚えておいてほしいのはここで、丸めが発生しているということだ。
落選し切り捨てられる側、有効投票数のうち落選者に投票した側、投票権を行使しなかった側、それぞれが丸められて切り捨てられていることを忘れてはいけない。
当選者は○○党とかいうグループに所属していて、その当選者の数で○○党の意見の強さを知らしめることになる。
多ければ意見が通りやすいという理屈だ。
ある一党が過半数をとった場合、必然的に、多数決であれば、問答無用に意見を押し通せることになる。
また、ここで、丸めが発生していることになる。
多重丸めだ。
これではいけない。
選挙に行こうという話ではない。
面倒くさいから投票権を行使しないのはいけないけれど、投票に値する人がいない場合はどうしたらよいのか?
今の制度では勝算が無ければ簡単に立候補もできない。
投票しないという選択肢も認められるべきだと思う。
つまり、投票しない=全立候補者不信任として扱ってもいいんじゃないかと思う。
それでひとまず全員参加の選挙が可能となる。
落選者の支持者については、当選者を信任するか否かを再投票することで、民意が反映される。
不信任が多ければ、立候補者総入れ替えで選挙やり直し。
そして、当選者の議席カウント。
これも、なるべく有権者の声を反映するために、得票数や不信任数が反映されるべきだと思う。
各当選者が得票数とか得票率とかを背負って立たなければいけないと思うわけだ。
最後に、党とかいうまとまり。
これを潰すべき。
党なんて無くていい。
有権者の期待をもっとも集めた人がリーダーになって、各当選者が良いと思った方に賛成し、支持有権者の数を反映した、多数決で決める。
意見とか考えなんて、各個人ごとバラバラなのが普通なんだから、党員一致なんて気持ち悪くてたまらない。
個々で信念を持って対処すればいいだけ。
金で動かない強い信念をだな・・・
とりあえず、党を潰して、選挙制度改革をすれば、少しは本当の意味の多数決に近づくと、俺は思う。
追記:あとは、推薦制度の導入だな。
コメントしちゃいなよ